寒蘭の育て方
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寒蘭の育て方
寒蘭は採光、水、風が栽培のポイントです寒蘭の自生地のような場所を作ってあげましょう。
適度に光を与え風を通し水を与える。この加減が蘭栽培の難しさでありまた、楽しさでもあります。
■寒蘭の自生地ってどんな所? 右の写真は高知県東部の寒蘭の自生地です。 |
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水のあげ方について
水やりの基本は、"用土が乾燥してきたら水を与える"ということです。
ですが、栽培環境、鉢の大きさ、使用する用土によって変化しますので、その見極めが
ポイントになってくるでしょう。
また、鉢の中の老廃物を洗い流し、新鮮な空気を取り入れるために
水を与えるときはとにかくたっぷりとあげましょう。
1〜3月、11〜12月 1週間に1回午前中にあげてください 4〜6月 2〜3日に1回午前中にあげて下さい。特に5月は蘭が新芽の発芽準備中ですので 十分注意してください。 7月〜9月 3日に1回夕方または日没後、涼しくなってからあげて下さい。 10月 4日に1回午前中にあげて下さい。新芽、花芽が一番成長する時期なので十分注意してください。 |
水は水道水が無難です。※雨水は細菌やカビなどが繁殖したりするため。
寒い冬は朝暖かくなってから、夏は夕方涼しくなってから、
鉢底から水が流れるまでたっぷりやります。
日の当て方について
直射日光を避けた(夏以外の朝日はかまわない)一日中明るい所に置いてあげて下さい。
基本的には、園芸用品店等で売っている遮光ネットやよしずで光りを遮光します。
自生地のようにチラチラと当たる木漏れ日のような光になるようにします。
光が強すぎると葉やけをおこし、弱すぎると発育、発色が悪くなりますので注意しましょう。
※6〜9月に朝日をとる事で発色が良くなります。栽培が上達してきましたら
寒蘭の色出しに挑戦してみましょう。
風の当て方について
寒蘭は風通しの良い場所に自生しています。
換気をして、空気の流通を良くしてあげましょう。特に夏場は重要で蘭が蒸れない様
涼しくしてあげて下さい。窓を開けて、扇風機等で空気を流通させてあげて下さい。
冬期でも日中は換気をしてやらなければなりません。
温度/湿度について
温度に関しましては夏場は40度以上にならないよう(40度を超えてくると障害が現れ始めます)
また冬場は零下にならぬよう気をつけて下さい。
寒蘭も自分たちが快適と思う温度に限りなく近いですのでそのような環境にしてあげて下さい。
湿度に関しましては寒蘭は湿気が好きですので乾燥しないよう注意してあげてください。
空中湿度が50%以上あれば問題ないでしょう。
肥料について
寒蘭の成長は緩やかですので肥料はできるだけ薄くしてあげて下さい。
消毒について
春と秋にダイセンやダコニール等で病気の予防と
、スプラサイドで貝殻虫の予防を4〜5月の間2回
ぐらい行なって下さい。また気孔のある葉裏までしっかり散布しましょう。
※消毒作業をする場合、かならず適量を守り、マスク、手袋等で体を防護して安全に行って下さい。
植え替え時期について
植え替え適期は寒蘭の成長時期です。
成長時期に植え替えることで植え替えの回復が早くなります。
目安は3〜4月と9月下旬〜10月(花芽の無い物)が安全でしょう。真夏、真冬は避けたほうが無難です。
用土、植え方について
水はけの良い通気性の良い土を使用します。当店ではランパワーを販売、推奨しております。
鉢の下から大粒、中粒、小粒の順に入れていきます。この時、隙間ができぬよう手で鉢をトントン
叩きながら用土を入れていきましょう。
また植え込み後は1週間ほど毎日水をかけて根と土をなじませます。
⇒寒蘭の植え替えを詳しく見る
鉢について
陶器鉢であれば問題ありませんが最近では安価なプラ鉢が多く使われています。
蘭の大きさに合わせた鉢を選びましょう。
最後に
ここで説明した育て方はごく一般的な育て方です。
お住まいの環境によっては栽培方法も変化が必要だったりします。どの生き物も同じですが、寒蘭も
よく観察し愛情をもって接してあげてください。寒蘭もそれに答え美しい花を咲かせてくれることでしょう。